【管理栄養士解説】大豆ミートのメリット・デメリット|口コミ評判まとめ
プラントベースフードの中心で市場規模を広げている大豆ミート。
鶏肉や豚肉、牛肉などの代替品として話題の大豆ミートですが、気になるのはそのメリットとデメリットではないでしょうか。
そこで今回は、大豆ミートのメリットとデメリットを管理栄養士みのりが解説します!
口コミ評判もまとめているので、大豆ミートの購入を検討している方はぜひ最後まで読んでくださいね!
- 大豆ミートのデメリットが気になる方
- 選んではいけない大豆ミートの特徴を知りたい方
大豆ミート3つのメリット
大豆ミートを選ぶメリットは3つあります。
1つ目は長期保存ができること、2つ目は環境負荷を軽減できること。
そして3つ目は、良質なたんぱく質を摂れることです。
大豆ミートのメリット①長期保存が可能
大豆ミートのメリット1つ目は、常温での長期保存ができることです。
大豆ミートは大豆から油を搾った後、加熱・加圧して形成したものです。
加工の段階で細菌の増殖に必要な水分が飛ぶため、腐敗しにくく長期保存が可能な食品になります。
常温保存が可能なので、災害時の貴重なたんぱく源とミネラル源になりますね!
大豆ミートのメリット②環境負荷軽減
大豆ミートのメリット2つ目は、環境負荷を軽減できることです。
農林水産省によると牛のげっぷの主成分であるメタンは、温室効果ガス全体の約15%を占めています。
家畜の排泄物にも温室効果ガスが含まれており、全体の約12%を占めています。
さらに、牛を飼育するのに必要な水の量は、大豆の約8倍。
温室効果ガスの排出量が多いだけでなく、飼育に大量の水を必要とする食肉に替わるたんぱく源として、大豆ミートが注目されています。
大豆ミートは食肉よりもエコな食品と言えますね!
大豆ミートのメリット③良質なたんぱく源
大豆ミートの主原料は大豆。
大豆は畑の肉として知られているように、良質なたんぱく源です。
動物性たんぱく質は、人間が合成できないアミノ酸(必須アミノ酸)がバランスよく含まれており、体内での消化吸収率が非常に良いたんぱく質です。
しかし植物性たんぱく質は、体内での消化吸収率が動物性たんぱく質よりも低く、ごはんでは6割弱です。
消化吸収率が低い植物性のたんぱく質ですが、大豆たんぱくは植物由来の中ではトップクラスの0.91。
必須アミノ酸の消化吸収率 | |
---|---|
ゆで卵(イラスト) | 1.13 |
鶏むね(イラスト) | 1.08 |
大豆たんぱく(イラスト) | 0.9 |
ごはん(イラスト) | 0.59 |
植物性食品の中では良質なたんぱく源と言えますね。
大豆ミート5つのデメリット
大豆ミートのデメリットは5つ。
1つ目は、添加物が使用されている大豆ミートがあることです。
2つ目は、価格がまだ高めであること、そして3つ目は遺伝子組み換えの可能性があること。
さらに、調理に工夫が必要なことや大豆イソフラボン過剰摂取の可能性があることです。
大豆ミートのデメリット①添加物
味付けされた大豆ミートは、添加物が使用されている商品が多く、注意が必要です。
使用されている添加物の中には、安全性に疑問のあるカラメル色素や調味料(アミノ酸等)、EUでは乳幼児向け商品には使用が禁止・制限されている加工デンプンがあります。
大豆ミートの添加物や安全性に関する詳細は、「【管理栄養士解説】大豆ミートの添加物は体に悪い?|安全性や選び方とは」の記事で解説しています。
大豆ミートのデメリット②コスト
大豆ミートは価格が高めである点もデメリットとして挙げられます。
ネットで購入できる大豆ミートと、イオンネットスーパーで購入できる国産鶏もも肉と国産豚ひき肉の価格を比較した一例です。
100gあたりの価格 | |
---|---|
乾燥大豆ミート(国産) | 475円 |
水で戻した大豆ミート(国産) | 158円 |
鶏もも肉(国産) | 127円 |
豚ひき肉(国産) | 147円 |
乾燥大豆ミートは、水で戻すと約3倍に膨らみます。
水で戻した場合の価格は158円ですが、国産の鶏もも肉や豚ひき肉で比較した場合、高コストであることが分かります。
1kg入り大容量の国産大豆ミートであればコストを抑えることができますが、大豆ミートの調理に慣れていない方には大容量の大豆ミートはハードルが高いです。
大豆ミートは今後、少量で買い求めやすい価格になることを期待したいですね!
大豆ミートのデメリット③遺伝子組み換えの可能性
大豆ミートの主要原材料である大豆は、遺伝子組み換え大豆が使用または混入している可能性があります。
国産の大豆を使用している大豆ミートは遺伝子組み換え大豆の使用または混入はしていませんが、アメリカやカナダなどの外国や国内製造と表記されている大豆ミートには注意が必要です。
大豆ミートのデメリット④調理に工夫が必要
大豆ミートは、調理方法によって味の仕上がりにかなりの差が出ます。
沸騰したお湯に大豆ミートを入れて茹でた後に水でしっかり洗い、水気を切りましょう。
下処理がうまくできていないと、どんなに良い味付けをしても大豆ミート独特のクセを消すことができません。
下処理をしてからでないと調理ができない点は、時間がない時にはデメリットになりますね。
大豆ミートのデメリット⑤大豆イソフラボン過剰摂取の可能性
大豆には、女性ホルモン作用のある大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
豆乳や豆腐、納豆などの大豆製品を日常的に摂取している方が、大豆ミートを毎日食べてしまうことは過剰に大豆イソフラボンを摂取することになるため、体に良いとは決して言えません。
どんな食材も適量が大事ですね!
大豆ミートの口コミ評判
大豆ミートはヘルシーで肉の代わりになるという意見がある一方、美味しくないといった意見もあります。
大豆ミートカレーおいしい🍛 pic.twitter.com/ednTtt1ssP
— ヒヨコォ (@newHIYOKOo) May 16, 2022
濃い味付けでもあっさりしてパクパク食べられるという声も多いです!
しかし、下処理によって出来栄えが変わってきます。
やはり調理の工夫が必要なのはデメリットですね!
まとめ
大豆ミートのメリットとデメリットを管理栄養士みのりが解説しました。
長期保存ができる良質なたんぱく源の大豆ミートですが、加工品であることは忘れてはいけません。
加工されている以上、添加物や遺伝子組み換え食品が使用・混入している可能性など、食の安全面には十分に注意したいですね。
また、大豆ミートはおいしいと口コミでは評判ですが、おいしく食べるためには工夫が必要です。
おすすめの大豆ミートは、「【添加物なし】大豆ミートおすすめ11選!国産・オーガニックも!」の記事で紹介しています。
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