【これだけは避けたい添加物】体に悪い保存料ワースト3|体への影響を管理栄養士が解説
「保存料は体に悪い」。
何となくそんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
消費者庁が令和2年度に行った「食品添加物の理解」に関するアンケートでは、着色料と人工又は合成添加物に次いで、3番目に保存料が避けられているという調査結果があります。
何となく体に悪いイメージの保存料ですが、具体的な体への影響が気になりますよね。
そこで今回は、特に避けたい保存料と、保存料がもたらす体への悪影響を管理栄養士みのりが解説します。
- 保存料がもたたらす体への影響について知りたい方
- 体に悪い保存料を知りたい方を知りたい方
【これだけは避けたい添加物】体に悪い保存料ワースト3
食品の持ちを高める保存料のうち体に悪いとされているものは、ソルビン酸K、安息香酸Na、パラベンの3つです。
体に悪い保存料ワースト3|ソルビン酸K(カリウム)
漬物、ジャム、佃煮、ハム、ソーセージなど
ソルビン酸カリウムは、水に溶けやすく汁の多い食品に使われることが多いです。
ソルビン酸カリウムは、染色体の異常を引き起こすとされています。
さらに、腸内のソルビン酸カリウム濃度が高まるにつれて、善玉菌から順番に死滅していくことがチェコの研究チームによって明らかになっています。
腸内環境の変化によってアレルギー発生率が上昇しているかは定かではありませんが、不安なデータです。
免疫システムの中枢とも言われる腸。ソルビン酸カリウムの摂取によって腸内環境が変化してしまうことは私たちに良いこととは限りません。
体に悪い保存料ワースト3|安息香酸、安息香酸Na(ナトリウム)
清涼飲料水、しょうゆ、シロップ、マーガリン
安息香酸ナトリウムは、水に溶けやすく清涼飲料水や栄養ドリンクに使われることが多い保存料です。
2006年3月にイギリスで清涼飲料水に添加されていた安息香酸とビタミンCから発がん物質のベンゼンが発生していることが判明したため、自主回収された事件があります。
日本でも、平成18年に安息香酸とアスコルビン酸の両方が添加されていた31商品中1商品から、水道水におけるベンゼンの基準値である10ppbを超えた量が検出されたとの報告があります。
参考文献:
対象外物質評価書
厚生労働省:清涼飲料水中のベンゼンについて (mhlw.go.jp)
体に悪い保存料ワースト3|パラオキシ安息香酸(パラベン)
しょうゆ、シロップ、果実ソース
パラオキシ安息香酸は、通称パラベンです。
パラベンと聞くと、イメージが沸く方は多いのではないでしょうか。
パラベンは保存料の総称で、イソブチルパラベン、イソプロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベンの5品目が現在の日本で使用が認められています。
パラオキシ安息香酸(パラベン)は、FAO/WHOの合同食品添加物専門家会合(JECFA)によって、弱いながらも女性らしい体をつくるホルモンであるエストロゲンの作用があることが明らかになっています。
人体にエストロゲン作用がどのように関連するかは、はっきりしないとしていませんが、内分泌をかく乱させるため生殖機能への影響が懸念されています。
保存料がもたらす体への悪影響
保存料は、腸内環境を変化させ、内分泌をかく乱させることがチェコ共和国の研究チームによって明らかになっています。
また、過去には他の食品添加物との併用によって有害物質が発生したために対象の商品が自主回収されたこともあります。
腸は免疫の司令塔として非常に重要な役割を担っています。
腸内環境を変化させるだけでなく内分泌をかく乱させることが明らかになっている食品添加物は避けたいです。
販売されている一つ一つの商品は、食品衛生法に則って認められた食品添加物が使用されています。
「国が認めたから安心」と過信し過ぎてしまうと、後にその有害性が明らかになることさえあります。
たとえ対象商品が自主回収されたとしても、その商品を口にしてしまっていたらどうすることもできません。
まとめ
体に悪い保存料ワースト3と保存料がもたらす人体への悪影響を解説しました。
食品の保存性を高めて食中毒発生リスクを下げる保存料は、販売する側にとっては便利かつ安心な食品添加物ですが、消費者にとっては決して安心できるものではありません。
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