加工助剤とキャリーオーバーの違いは?例をあげてわかりやすく解説

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加工助剤とキャリーオーバーの違いは?例をあげてわかりやすく解説

食品の表示を見ると保存料や着色料など記載がありますが、その他にも入っているかとをご存じですか?

原料を作る過程で必要ですが、人には全く必要のないもの。

その成分がもう残っていないか、微量ならば表示しなくていいことになっています。

それらは加工助剤キャリーオーバーと呼ばれていますが、具体的にどのようなものか気になりますよね。

今回は添加物の中の加工助剤とキャリーオーバーについて解説します。

もくじ

加工助剤とは?

加工助剤とはこの3種類を言います。

加工助剤とは
  1. 食品を作る工程で使われる添加物。完成する前に完全になくなるか、わずかしか残らないもの。
  2. もともとの使用目的が加工助剤として認められている添加物。
  3. 完成した食品に残っていても微量で全く影響がないもの。

 説明だけでは難しい・・・

例えば、新鮮野菜を売るのに水だけで洗うと虫が残る可能性があります。

そのため、次亜塩素酸水ナトリウムで殺菌してから、流水でよく洗い流している場合もあります。

すると、次亜塩素酸ナトリウムはほとんどなくなりますよね。

これが加工助剤です。

洗い流せば、成分がなくなるか残っていてもわずかだと考えられるため②の考え方です。

ハイターの成分である次亜塩素酸ナトリウムが入っていると思うと、あまり気分は良くないですよね…

①の添加物はアセトン・活性炭・塩酸・水酸化ナトリウム・過酸化水素などが当てはまります。

化学室に置いてありそうな薬品ばかりで聞いていると怖いですが、国で安全な量が決められています。

加工助剤がわずかに残っていたとしても、健康に影響がない量として使用が認められています。

③の例としては、ケーキを大量生産するために、早めに作った後にエタノールを吹きかけた場合。

このエタノールは表面殺菌に使われており、味には全く影響しないので加工助剤として認められています。

加工助剤がアレルギー成分だったらどうなるの?

基本的に加工助剤は食品の原料欄に記載する必要はありません

それは、なくなるか残るとしてもごくわずかな量だからです。

アレルギーを持っていたら、何も表記がないと心配という人も多いでしょう。

しかし、加工助剤であってもアレルギーに関する表示は記載しなければならないので安心してください。

他にも表示の義務がないものは、こちらの3つです。

  • 加工助剤
  • キャリーオーバー
  • 栄養強化

他の2つについても見ていきましょう。

キャリーオーバーとは?

キャリーオーバーとは、食品の原材料に含まれていたとしても、 食品が完成したときに、その成分がわずかにしかないもの

???余計にわけがわからないですね。

キャリーオーバーとは『繰り越すこと。持ち越されること。』 を意味します。

つまり、食品添加物が食品に持ち越されることを意味します。 

例えば、乳化剤。

マーガリンを作るために乳化剤を使っていても、ロールパンを作るのにマーガリンを入れると全体の割合で見れば、ほんの微量になります。

そのため、ないものとして扱っていいので、これも食品添加物として記載しなくていい物質になります。 

栄養強化剤とは? 

加工することで本来持っている原材料の栄養成分が減ってしまうこともあります。

減った栄養を補ったり、もっと栄養価を高めるものを栄養強化剤といい、日本では食品添加物として扱われます。

加工品はこのように、私たちの知ることができない添加物もたくさん入っている可能性があります。

こちらの動画も詳しい説明があるのでご覧ください。

なるべく加工助剤やキャリーオーバーの少ない食品を選ぶには?

少しでも食品添加物を減らしたいという気持ちはわかります。

しかし、表示欄に記載される可能性は低いでしょう。

加工助剤は、メーカーに問い合わせれば教えてくれるかもしれませんが、キャリーオーバーについては、品目が多いほど追うことは難しいのが現実です。

それよりまず大切なことは、偏った食事ばかりせずバランスよく、和食を中心に食べることです。

添加物を気にしすぎると、食べられるものがなくなってしまいます。

バランスの取れた食事ができているうえに、食品添加物に気を付ける意識の高い人には信頼できるメーカーを探してそこで購入することが安心でしょう。

なるべくコンビニ弁当や外で惣菜を買わず自分で作った方が安心なのは言うまでもありません。

添加物を気にしすぎて疲れてしまう方は、こちらの「子どもの添加物を気にしすぎはよくない?無添加疲れにならないための3つのポイント」の記事で詳しく解説しています。是非参考にしてくださいね。

無理をしているとストレスが溜まって、よけいに体に悪影響がでる場合もあるので、頑張りすぎないようにしてくださいね。

まとめ

今回は加工助剤とキャリーオーバーの違いについて調べてみました。

加工助剤は食品を作る時に必要ですが、出来上がった時には無くなるか、わずかに残るもの。

一方、キャリーオーバーは原材料に添加物は残っているが食品として完成した時に、他のものと混ざりこんで圧倒的に量が少なくなるものです。

日本の食品表示では、加工助剤とキャリーオーバー、栄養強化の目的で使用される添加物は表示が免除されています。

食品表示ルールによって表示が免除されている添加物があることは、一消費者として知っておく必要がありますね。

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