外国産小麦粉が危険といわれる理由!輸入小麦に潜むグリホサートを解説

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外国産小麦粉が危険といわれる理由!輸入小麦に潜むグリホサートを解説

パン・うどん・ラーメン・パスタ・ケーキ・お好み焼き・天ぷらの衣・餃子の皮…

私たちが日常的によく食べているものには、小麦粉が使われています。

みなさんは日本で消費される小麦の産地を知っていますか?

日本の小麦の自給率は15%(95万トン)で、85%は主にアメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入小麦です。

「輸入小麦は危険」、「国産小麦が安全」といわれますが、外国産小麦が危険といわれる理由が気になりますよね。

今回は、日本に輸入される外国産小麦の危険性と、知っておきたい「グリホサート」について解説します。

もくじ

外国産小麦が危険といわれる理由!

外国産小麦が危険といわれる理由は、大きく2つあります。

一つ目は、収穫前農薬の「プレハーベスト」。二つ目は収穫後農薬の「ポストハーベスト」です。

プレハーベスト(収穫前農薬)

プレハーベストとは「収穫前の農薬散布」のこと。

アメリカやカナダから輸入される小麦の多くは、収穫の直前に除草剤を散布していると言われています。

収穫直前に除草剤を散布することで、雑草を枯れさせて収穫効率を上げることができます。

そして、このプレハーベストには発がん性の危険があるとされている除草剤のグリホサートが使用されています。

グリホサートは、日本では「ラウンドアップ」などの商品名で販売されているので、見かけたことがある人は多いかもしれません。

国産小麦ではプレハーベストは認められていません。選ぶなら国産小麦がベストです。

ポストハーベスト

ポストハーベストとは「収穫後の農薬散布」のこと。

外国から船で運ぶと、日本に届くまで輸送時間がかかります。

そして小麦は長期間倉庫に貯蔵される場合があります。

輸送中や貯蔵中に小麦に虫がついたり、カビが生えたり、品質低下を防ぐために、収穫した小麦に防虫剤・防腐剤・防カビ剤などのポストハーベスト農薬が使われているのです。

法律上は農薬ではなく防虫剤等として食品添加物として扱われますが、製品の表示義務はありません。

国産小麦ではポストハーベストは認められていません

外国産小麦粉が危険といわれる理由!輸入小麦に潜むグリホサートを解説

輸入小麦に潜むグリホサートを解説

グリホサートは、世界で最も多く使われている除草剤です。

グリホサートは1970年代にアメリカの農薬メーカー、モンサント社が開発しました。(2018年にバイエル社が買収)

日本ではホームセンターで「ラウンドアップ」(グリホサートが主成分)という商品名で売られているので、誰でも気軽に手に取ることができます。

グリホサートの不安な点は大きく4つあります。

1.残留の可能性がある

グリホサートは、日本では使用されていませんが、輸入小麦のうち北米産の小麦から残留していると農民連の調査で判明しています。

農民連食品分析センターは小麦加工品の残留農薬を調査。2月18日付の新聞「農民」で紹介したパスタや小麦粉などに続き、今回は食パンを対象に行いました。

高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)を使って行った調査結果は表のとおりです。13商品中9商品からグリホサートが検出されました。一方で原料が国産小麦のものからは検出されませんでした。

引用:http://www.nouminren.ne.jp/newspaper.php?fname=dat/201904/2019042201.htm

このように、スーパーなどで売られている食パンの多くから残留グリホサートが検出されました。

グリホサートは、2015年に国際がん研究機関(WHOの専門機関)により、発がん性評価基準の「グループ2A」に分類されています。

2Aとは5ランクの上から2つ目で、「人に対しておそらく発がん性がある」というものです。

2.訴訟が相次いでいる

2018年、アメリカの末期がん患者が、がんを発症したのは除草剤ラウンドアップが原因だとモンサント社(現バイエル社)を訴えた事件が起きました。

判決は、モンサント(現バイエル社)が敗訴しています。

同様の訴訟がアメリカでは数万件あり、カナダやオーストラリアでも被害による訴訟が相次いでいます。

こんなに健康被害を訴える人がいるなら、まったく無害であるとはいいがたいですね。

3.環境への影響

植物の成長に必要な酵素の働きを阻害し、植物の根・葉・茎を枯らすグリホサートは、土壌細菌に悪影響を及ぼし土壌の貧困化をもたらすことが、フランス・パリ大学の研究者によって指摘されています。

土が悪くなったら、健康な作物も育ちませんよね。

4.世界で規制が広がっている

オーストラリアでは全面禁止、ヨーロッパの各国でも個人の使用を禁止するなど世界ではグリホサートの禁止や規制の動きが広がっています。

アメリカの多くの自治体もグリホサートの禁止や規制に動いています。

一方、日本は2017年に小麦のグリホサート残留基準値を改正前の6倍と大幅に緩和して、世界の流れに逆行しています。

収穫前農薬としては日本ではグリホサートは使われていませんが、多くのグリホサートが使用されている点は留意が必要です。

安全な小麦の選び方

外国産小麦が多く輸入されている日本では、どのような小麦を選べば安全でしょうか?

国産でも外国産でも、有機栽培の小麦

有機栽培とは、化学的に合成された肥料および農薬・遺伝子組み換え技術を使わず、可能な限り環境に配慮して栽培する作物です。

ただしJASが認定している31種類の農薬は、使用しても問題ないと規定されています。

有機栽培の小麦を選べば、残留農薬の不安はありません。

「国産100%」の小麦

国産小麦では、プレハーベスト・ポストハーベストの使用は認められていないので、輸入小麦と比較すると残留農薬の心配はありません。

しかし、「国産」と書かれていても、食品に50%以上含まれるものだけの原産国を表示すればいいという原産国表示の50%ルールがあるので、半分は国産でも残りは外国産が混ざっている可能性もあります。

また、「国内製造」と書かれているものは「国内で製品加工した小麦粉」という意味で付けられます。

できれば「国産100%」や「〇〇県産100%」の表示がある小麦を選びたいですね。

まとめ

この記事では、「外国産小麦が危険といわれる理由!輸入小麦に潜むグリホサートを解説」についてまとめました。

日本で食べる小麦製品は、ほとんどが外国産です。

外国産小麦にはグリホサートやポストハーベストの危険性があり、注意が必要です。

食べる量を減らしたり、表示を細かくチェックしたり、意識して小麦製品を選ぶようにしましょう!

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