マンションで柔軟剤を禁止してほしい人が増えている!においトラブルが起こったときの対処法
現在、柔軟剤のにおいによる被害が急増しているのをご存知ですか?
柔軟剤は衣類をふんわりさせたり、いいにおいをさせたりして使いますが、そのにおいによって身体に不調をきたす場合があるのです。
特にマンションでは隣の人との距離が近いため、においトラブルも少なくありません。
ご近所付き合いもあるため、直接言いにくいという人も多いでしょう。
この記事ではマンションでにおいトラブルが起きたときにどう対処したらいいのかをまとめました。
香害の原因1位は柔軟剤
「香害をなくす連絡会」で明らかになった柔軟剤の被害
Yahoo!ニュースによると「香害をなくす連絡会」が実施したアンケートで、柔軟剤のにおい被害を受けた人が一定数いることがわかりました。
最近のアンケート調査によれば、香りにより健康被害を受けた製品で最も多かったのが柔軟剤(洗濯仕上げ剤)だった。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200702-00186109
柔軟剤などの香りつき製品が原因となって頭痛や吐き気が起こったり、ひどい場合は仕事や学校に行けなくなったりした人がいるのです。
また具体的な対策として、柔軟剤に使われているマイクロカプセルを中止してほしいという声が多くあがっています。
「香り長続き」という製品はこのマイクロカプセルが香りを封じ込めることによってできるものです。
しかし柔軟剤で具合が悪くなる人には辛く苦しいもの。においは個人差が大きく好き嫌いも分かれます。
ましてや、好きな柔軟剤や香水を使うことはその人の自由なので、簡単に規制することはできません。
それでも実際ににおいによる健康被害が出ていること、香料によって化学物質過敏症が引き起こされるかもしれないことをすべての人が理解する必要があります。
マンションでのにおいはトラブルが急増中
「香水のような」「香り長持ち」という柔軟剤や洗濯洗剤などの商品がたくさん並んでいる反面、においによる健康被害もまた増加しています。
中でもマンションでのにおいトラブルは深刻です。
子どもがいる家庭から老夫婦など、幅広い年代の人々が住んでいるからこそ、価値観のズレや譲れない思いがひしめき合っているのかもしれません。
ここからはマンションで柔軟剤を禁止してほしいという声があがる理由を具体的にみてみましょう。
共有部分が多い
マンションは戸建て住宅とは違い、共有部分が存在します。
家族だけで住んでいるのではなく、さまざまな人が同じマンションの違う部屋で暮らしているからです。
例えば同じ階の廊下や隣同士のベランダ、正面玄関やエレベーターなどは同じマンションの人たちと共有しています。
そのため強い柔軟剤のにおいがする洗濯物をベランダに干すことで、隣同士のベランダへにおいが移り具合が悪くなってしまう人がいるのです。
また強いにおいのする香水をつけてエレベーターに乗ると、においが充満して気分を害する人も。
いろいろな人が住んでいるマンションだからこそ、においの感じ方もそれぞれです。
共有部分が多いことを理解し、部屋干しをしたり香水は少し控えたりして配慮する必要があるでしょう。
換気扇や換気口から部屋へ
においは窓を閉め切っていても、換気扇や換気口を通って部屋へと入ってきます。
マンションは隣同士の距離が近いので、すべてのにおいを断ち切ることは難しいのです。
天気のいい日は空気を入れ替えたりベランダに出たりすることだってあるでしょう。
しかし、においによって不快になってしまう人は窓を開けることができず、洗濯物を外へ干すことさえできなくなるかもしれません。
そしてたとえ窓を閉め切っていたとしても、においはどこからともなく入ってくるのです。
マンションでにおいトラブルが起こったときの対策
自分だけが住んでいるわけではないマンション。
においに悩んだとしても、隣同士の付き合いもあるため言いにくい問題です。
ではマンションでのにおいに苦しんだとき、どう対処したらいいのでしょうか。
マンションの管理会社に相談する
においのせいでいつも体調が悪く我慢できないときは、マンションの管理会社に相談することが一つの方法です。
当事者同士で話し合っても理解されなかったり、良好な関係が築けなくなったりしてしまう可能性があります。
匿名で相談することもできるので、管理会社に相談するのも1つの手段です。
香害を認知してもらう
第二に香害を知ってもらうことが、においトラブルを解決するための近道です。
何も知らない人に柔軟剤の使用を控えるように言ったとしても、ただのクレーマーやわがままのようにとらえられてしまう可能性があります。
まずはマンションの掲示板で香害に関するポスターなどを貼り、住人全員が香害を知るきっかけを作るのがよいでしょう。
においによって健康被害が生じる「香害」という言葉はまだ世の中に知れ渡っていません。
化学物質過敏症の旨を伝える
柔軟剤のにおいが苦痛だからと伝えても、わからない人には理解しがたいでしょう。
トラブルにならないように、まず自分が化学物質過敏症であることを伝えてみてください。
化学物質過敏症は微量の化学物質にも反応して、のどが痛くなったりめまいがしたりと身体に症状が生じます。
化学物質は柔軟剤や芳香剤など、さまざまなものに使用されていてすべてを避けることはできません。
しかし周りの人が少し香料の使用を控えることで、症状を和らげることができます。
非喫煙者がタバコの煙を嫌うように、化学物質過敏症の人は人工的な香料が苦痛なのです。
自分の症状を相手に伝えて、香害を知ってもらいましょう。
まとめ
いろいろな人が住んでいるマンションでのにおいトラブル。
長く住むためにも、穏便に解決したいと思う人が多いでしょう。
しかし柔軟剤などの香害によるものは伝えにくいうえに理解しづらい問題です。
どんな柔軟剤を使おうが、どんな香水をまとおうが個人の自由なのかもしれませんが、においによる健康被害で苦しんでいる人はたくさんいます。
多くの人が香害を正しく理解し、配慮することでにおいによる被害は減少します。
また香害に悩む人は自分の症状を伝え、1人で抱え込まないようにしましょう。
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