伯方の塩にはマイクロプラスチックは混入してる?製造方法や安全性について調査

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伯方の塩は、塩辛さだけでなくほんのりと甘みを感じる、どんな料理にも合う万能な塩です。

テレビCMでもおなじみで、日本で一番知られている塩と言っても過言ではありません。

ここ最近、海の水質汚染が話題になり、世界各地で集めた塩のサンプルの9割以上にマイクロプラスチックが混入しているという研究データもあります。

海水を原料としている伯方の塩にもマイクロプラスチックが混ざっているのか気になりますよね。

この記事では、伯方の塩にマイクロプラスチックが混入しているか徹底的に調査していきます。

また伯方の塩の製造方法、安全性についても詳しく調査していきます。

この記事で分かること
  • 伯方の塩にマイクロプラスチックが混入しているか知りたい
  • 伯方の塩の製造方法や安全性を知りたい
もくじ

伯方の塩にはマイクロプラスチックは混入してる?

伯方の塩にマイクロプラスチックが混入しているかどうか、調査しました。

マイクロプラスチックとは、直径5㎜以下の小さなプラスチックと定義されています。

マイクロプラスチックの人体への影響は詳しく分かっていませんが、体内に取り込まれたマイクロプラスチックが有害な物質に変化する可能性が指摘されています。

結論から言うと、伯方の塩からはマイクロプラスチックは検出されていません

伯方の塩を製造している伯方塩業株式会社に、伯方の塩にマイクロプラスチックが混入しているか問い合わせたところ、以下のような回答がありました。

“弊社製品へのマイクロプラスチックの混入の有無について、公益財団法人 塩事業センター 海水総合研究所で検査を行いました。

検査の結果、すべての製品において1mg/kg以下という結果でした。1kgの商品に0.001g以下のプラスチックが混入している可能性があるということです。

『1mg/kg以下』は、これより低い数値は測定出来ないとの意味です。もし含まれていても、測定出来ない程の微量と考えます。

しかし、このまま海洋汚染が進めば混入する量は確実に増えていくものと思います。

マイクロプラスチック問題が大きな関心事になってきている状況において、定期的な検査の実施を検討したいと考えております。”

引用:伯方塩業株式会社

伯方の塩のマイクロプラスチック混入検査の結果は、「1mg/kg以下」です。

これは例えると、1kgのお米の袋の中に、食卓塩一粒(1㎎)が含まれているイメージです。

その少なさが分かっていただけたでしょうか。

つまり、伯方の塩はマイクロプラスチックの混入については、測定できる一番低い数値の検査結果で、マイクロプラスチックは検出されなかったということです。

また伯方塩業株式会社では、長期的なマイクロプラスチック問題への取り組みとして、海洋汚染を防止するための活動を行なっています。

新商品のパッケージにプラスチックを使わないことや、定期的に海岸清掃を行うなどがその一例です。

長期にわたる地道な取り組みが、これからの伯方の塩の品質につながるということですね!

伯方の塩の製造方法

愛媛県今治市の伯方塩業株式会社で製造されている、伯方の塩の製造方法を詳しく解説します。

伯方の塩は、溶解・立釜という製造方法で作られています。

【伯方の塩の製造工程】

  1. 輸入した天日塩田の塩を瀬戸内の海水で完全溶解し、濃い塩水を作る
  2. タンクで砂や泥を浮上または沈殿させて、分離する
  3. 蒸発釜で煮詰めて塩を結晶させる
  4. 結晶した塩と水分を分ける
  5. 屋内で自然乾燥

伯方の塩の原料は、メキシコやオーストラリアから輸入した天日塩田の塩を瀬戸内海で採れた海水で完全に溶解して、濃い塩水にしたものです。

この製造工程を溶解といいます。

引用:https://www.hakatanoshio.co.jp/history/#history-anchor
引用:https://www.hakatanoshio.co.jp/history/#history-anchor

伯方の塩が輸入された天日塩田の塩を原材料に使っているのには、歴史的な理由があります。

1971年に「塩業近代化臨時措置法」によって、日本の全ての塩田が廃止され、塩の製造は生産効率を重視したイオン交換膜法に切り替わりました。

食用にした前例のないイオン交換膜法で作られた塩の安全性に不安を抱いた人たちが、自然塩の存続運動に取り組みましたが、塩田の復活は叶いませんでした。

しかし、「国が輸入しているメキシコやオーストラリアの天日塩田の塩を原料とし、海水から直接塩をつくることを禁止する」など、いくつかの生産上の制約のもと、国から塩の製造が委託されることになりました。

そして1973年、伯方島で塩作りを行っていた人たちの協力のもと、昔ながらの塩田の塩を手本にした、「伯方の塩」が誕生したのです。

では、なぜ既に塩になっている塩田の塩を海水で溶かすのでしょうか。

その理由は二つあります。

一つ目は、天日塩田の塩は1〜2年かけて作られるため、その間に混入した泥やゴミを取り除くためです。

二つ目は、天日塩田の塩に含まれていないにがり成分を補い、塩味をまろやかにするためです。

また、通常海水は3%の塩分濃度です。

その海水をそのまま煮詰めて塩を作るには、多くのエネルギーが必要です。

伯方の塩は、煮詰める工程の前に濃い塩水を作ることで、普通の海水から煮詰めた場合よりも少ない燃料で作ることができ、CO2の排出量を低減しています。

溶解でできた濃い塩水を蒸発釜で煮詰めて、塩を結晶化させます。

この製造工程を立釜といいます。

結晶化した塩は、屋内で数日間かけて乾燥させます。

じっくりと時間をかけて乾燥させることで程よくにがり成分が残り、塩辛さだけでなくまろやかな味わいの塩になるのです!

伯方の塩の安全性について調査

伯方の塩では、屋内で塩を自然乾燥した後に徹底した異物混入の防止対策を行なっています。

  1. フルイ機でふるいにかけて異物を取り除く
  2. 除鉄機で、金属などの磁性のある異物を取り除く
  3. 色彩選別機によって、色のついた異物を取り除く

①〜③のあと、さらにオートチェッカーによって重量の測定と金属が入っていないかの確認作業をします。

そして最後に、熟練したスタッフによる目視検査で異物や汚れがないか確認します。

また、伯方の塩では放射能検査を自社にて毎月行っています。

過去一年分の検査結果をホームページで公開しており、いずれも不検出でした。(2023年5月時点)

厳しいチェックをクリアした塩だけが、“伯方の塩”として消費者に届けられているのですね!

製品の安全性に配慮した製造工程でつくられている伯方の塩は、消費者にとって安心できる塩と言えます。

参考:
https://www.hakatanoshio.co.jp/factory/
https://www.hakatanoshio.co.jp/topics/check/

まとめ

今回の記事では、伯方の塩にマイクロプラスチックが混入しているのか、伯方の塩の製造方法や安全性について調査しました。

結論として、伯方の塩からはマイクロプラスチックは検出されていませんでした。

また、伯方の塩を製造している伯方塩業株式会社では、マイクロプラスチック問題への取り組みとして、海洋汚染を防ぐための活動に取り組んでいるということも分かりました。

そして、徹底した異物混入への防止対策や定期的な放射能検査を行なっている伯方の塩は、安心安全な塩と言えますね。

塩選びに迷った時は、「塩に添加物って使われている?体にいい本物の塩の選び方とは?」の記事も参考にしてください。

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この記事を書いた人

「人は食べたものでつくられる」という言葉をきっかけに食の安全を意識し始め、がんばりすぎない無添加生活をスタート。子どもの食物アレルギー克服のため苦手だった料理にも勤しむ毎日。兵庫在住、夫・娘の3人暮らし。好きな言葉は「今日が一番若い」。

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