【これだけは避けたい添加物】防カビ剤は体に悪いと言われるワケ|防腐剤が及ぼす人体への影響

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【これだけは避けたい添加物】防カビ剤は体に悪いと言われるワケ|防腐剤が及ぼす人体への影響

外国産の柑橘類に散布されている農薬は体に悪く、健康や食の安全面を気にする消費者から特に敬遠されている防カビ剤

消費者庁が令和2年度に行った「食品添加物の理解」に関するアンケートでは、食事に気を遣っている人の中で、30%の消費者が防カビ剤・防ばい剤の購入を避けているというデータがあります。

みのり

体に悪いと言われている防カビ剤・防ばい剤ですが、具体的な体への影響が気になりますよね。

そこで今回は、特に避けたい防腐剤と、防腐剤がもたらす体への悪影響を管理栄養士のみのりが解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 危険な防カビ剤・防ばい剤を知りたい方
  • 防腐剤が及ぼす人体への影響が気になる方
もくじ

防カビ剤・防ばい剤は体に悪いと言われるワケ

防カビ剤および防ばい剤が体に悪いと言われている理由は、その毒性の強さです。

さらに、日本で農薬としての使用は認められていないにもかかわらず、防カビ剤として食品添加物に認められている防カビ剤があります。

農薬取締法で収穫後に一定の品質を保つために使用が認められている農薬を、ポストハーベスト農薬といいます。

ポストハーベスト農薬は、農薬であるにも関わらず食品添加物として輸入柑橘類やバナナなどに使用が認められています

みかんを除く輸入かんきつ類やバナナに使われる防カビ剤のイマザリルは、日本では農薬として使用が認められていませんが、海外では農薬として認可され使用されています。

さらに、防カビ剤のオルトフェニルフェノール(OPP)は、1955年までは日本で農薬として使用が許可されていましたが、1969年に農薬としての使用許可は失効しています。

しかし、1977年には当時の厚生省が防カビ剤のオルトフェニルフェノール(OPP)を農薬としてではなく、食品添加物として使用を認めました。

これらは諸外国との貿易関係が大きく関係しているとされています。

日本は外国の強い圧力に対抗できなかったため、「ポストハーベスト農薬」として輸入農作物にのみ農薬の使用を認めざるを得なかったとされています。

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直接口にはしない「農薬」は使用が認められていないにもかかわらず、直接口にする「食品添加物」として防カビ剤の使用が認められているのは消費者として不安が残りますね。

防腐剤が及ぼす人体への影響

防カビ・防ばい剤として輸入かんきつ類に使用されている防腐剤は、発がん性や生殖毒性が疑われています。

厚生労働省が発行している安全データシートによると、防カビ剤のイマザリルを長期または繰り返してばく露された場合は、肝臓に影響を与え機能障害 や組織損傷を起こすことがあるとしています。 

さらに、ラットを用いた複数の3世代・2世代試験では、生存仔の減少と死産率の増加が見られるというデータもあります。

このことから、世界的に統一された化学品の危険有害性を表すGHS区分では、「イマザリルは人に対する生殖毒性が疑われる」と表記されています。

引用:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/35554-44-0.html

さらに、食品安全員会が公表した食品健康影響評価に関する調査報告書によると、防カビ剤のオルトフェニルフェノール(OPP)を含むエサをラットに与えたところ、膀胱がんが発生したというデータがあります。

また、2014年8月に行われた食品安全員会農薬専門調査会及び動物用医薬品専門調査会の調査結果によると、防カビ剤のチアベンダゾール(TBZ)の毒性を以下のようにまとめています。

各種毒性試験結果から、チアベンダゾール投与による影響は、主に肝臓(肝細胞 肥大等)、甲状腺(ろ胞細胞過形成等)、腎臓(腎盂移行上皮過形成等)及び血液 (貧血等)に認められた。

引用:https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc2_nouyaku_thiabendazole_260820.pdf

日本で食品添加物として使用が認められているイマザリル、OPP、TBZは、動物実験の段階で死産率の増加や膀胱・肝臓に悪影響があることが明らかになっています。

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発がん性と人への生殖毒性が疑われることが明らかになっている農薬を口にするのは絶対に避けるべきです。

防カビ剤不使用レモンの選び方

防カビ剤を使用していないレモンの最も簡単な選び方は、国産を選ぶことです。

国内で生産された柑橘類は外国産柑橘類と異なり、収穫後に農薬を散布することが食品衛生法で禁止されています。

その他に、パッケージに防カビ剤・防ばい剤不使用やノーワックスと表記のあるレモンを選ぶことや、オーガニックレモンを選ぶことが防カビ剤不使用レモンを選ぶ有効な方法です。

レモンの旬は冬。

収穫時期を迎える11月頃からスーパーに国産のレモンが出回ります。

しかし暑さがピークになる7月頃からは、国産レモンを購入することが難しく、外国産レモンのみが店頭に並んでいます。

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旬の野菜や果物を選ぶことが柑橘類の残留農薬を避ける上では重要ですね!

外国産の柑橘類には必ず防カビ剤が使用されているわけではありません。

パッケージや価格表示のあるプレート付近に「防カビ剤・防ばい剤不使用」と表記があれば、体に悪いとされている防カビ剤は使用されていません。

また、スーパーで購入が難しい方は、通販での購入も可能です。

通販で販売されているレモンの中には、国産であるだけでなく、ワックス処理をしていないノーワックスレモンやオーガニック認定を受けたレモンも販売されています。

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安心して購入できるお店を見つけてくださいね!

まとめ

防カビ剤が体に悪いと言われる理由と防腐剤が人体へ及ぼす影響について解説しました。

日本国内に輸入されている柑橘類で防カビ剤の残留基準値を超えるものはなく、安全とされています。

しかし、発がん性があることや生殖機能の異常をきたす疑いがあり、残留基準値内であっても決して安心できるものではありません。

レモンなどが旬ではない時期に市場に出回っている柑橘類の多くは外国産です。

外国産の柑橘類を使用する際に気を付けるべき農薬の落とし方と安全な食べ方を別の記事にまとめています。

ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

‘94年生まれ、たべることが大好きな管理栄養士で2児の母です。自身の体調不良と子どもたちの「味覚を守りたい」という想いから、1年ほど前に無添加生活をスタート。Instagramでは食育×身体にやさしい保存食レシピを中心に紹介しています。

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