【重ね煮】【炒めない!】トマト肉じゃが 家庭料理の定番アレンジレシピ

家庭料理の定番『肉じゃが』。
いつものしょうゆ味の肉じゃがも美味しいですが、今回はトマトとにんにくを加えて洋風に仕上げるレシピをご紹介します。
一般的な肉じゃがレシピでは、油で食材を炒めた後に水や出汁を加えて煮込みますが、このレシピは「重ね煮」という調理法で作るため、油を加熱しません。
重ね煮とは?
重ね煮とは、食材を一定の順番に層のように鍋の中に重ねて加熱する調理法。
食材の旨味を充分に引き出すことができるため、最小限の調味料で美味しく仕上げることができます。
野菜の皮などもなるべく剥かず、素材を丸ごと使用します。
また、一般的には油で加熱するレシピでも、ノンオイル調理が可能です。
【重ね煮】【炒めない!】トマト肉じゃが 家庭料理の定番アレンジレシピ

今回のレシピのポイント
食材を油で炒めず【重ね煮】調理で、素材の旨味を引き出します。
最後に生のオリーブオイルを回しかけることで風味豊かに!
オリーブオイルを加熱しないでのオイルの酸化も最小限に押さえます。
トマトは加熱することによりグアニル酸という旨味成分が増し、味わい深くなります。
また、抗酸化作用の高いリコピンの吸収率もUP!
作り方と材料

【材料】
・じゃがいも・・・3個
・玉ねぎ・・・・・1本
・人参・・・・・・1/2本
・トマト・・・・・1~2個
・牛薄切り肉・・・200g
Aしょうゆ・・・・大さじ1/2
Aみりん・・・・・大さじ1/2
・にんにく・・・1片
・バジル・・・・3枚
Bしょうゆ・・・大さじ2
Bみりん・・・・大さじ2
・ブラックペッパー・・・お好みで
・オリーブオイル・・・・少々
今回は小さめのトマト2個(約250g)を使用しました。

バジルを加えることで風味が増すのでおすすめです。
【作り方】
- 牛肉は食べやすい大きさに切り、調味料Aをまぶしておく。
- じゃがいもは一口大に、玉ねぎは8等分のくし形切り、人参は乱切り、トマトは3㎝程の角切り、にんにくはスライスする。
- 鍋底から、トマト、じゃがいも、玉ねぎ、にんにく、人参、牛肉の順に重ね、水50㏄をいれ(無水鍋で作る際は不要)フタをして中火で加熱する。
- 沸騰したら一度フタをとって牛肉をほぐし、調味料Bを回しかけて再度フタをして弱火で15分加熱する。
- 野菜が柔らかくなったら鍋の中をざっくりとひと混ぜし、フタをして鍋が冷めるまで味を含ませる。
- 食べる直前にバジルの半量をちぎって鍋に入れて温め直し、器に盛り、オリーブオイルを回しかけ、バジルの葉を散らして完成。
詳しい作り方


あまり小さく切りすぎると縮んでしまうので、大まかにでOK。



トレイの上でハサミで切って、そのまま調味料をまぶすとまな板が汚れずに済みますね。
調味料を揉み込んで置くことでお肉がかたくなるのを防ぎます。


②③の作業は同時進行がオススメです。
一番下に重ねるトマトから順に切り、切った食材からお鍋に入れていけば効率良く作業できます。




重ねる順番は上の図を参考にしてください。
重ね煮の基本は「野菜の皮をむかない!」ですが、農薬や汚れが気になるという方も多いはず。
気になる方は皮をむいて使ってください。
今回は人参・じゃがいもは汚れが気になるところのみ皮をむいて使用しました。



玉ねぎの皮、にんにくの皮はむいてくださいね!
材料を重ね終わったら、水を入れてフタをして中火にかけます。
普通のお鍋で調理する場合でも少量のお水でOK!
トマト、玉ねぎから旨味のたくさん詰まった水分がでますよ。
お鍋の種類によりますが、沸騰まで5~10分程かかります(今回は10分弱でした)。
一度フタをあけ、牛肉が固まっているのをほぐします。




この時まだお肉が赤くても、野菜が多少硬くても大丈夫です。
調味料を回しかけて、フタをしたら弱火で加熱します。
鍋の全体を優しくひとまぜします。
この状態ではまだ味がなじんでいないので、フタをしめて冷めるまで味を含ませます。





この時まだ人参やじゃがいもが硬いようでしたら、フタをしめて再度加熱してください。
食べる際に温め直しましょう。
この時にバジルをちぎって加熱するとお鍋のなかにバジルの香りが回って美味しくなります。
最後にバジルとオリーブオイルを回しかけて完成です。


残ったときのリメイク
トマト肉じゃがが余ったら翌日はリメイクしてみませんか?
カレー粉やトマトケチャップなどを追加してカレーライスも美味しいです。
今回は中濃ソースを少量まぜて、ハヤシライス風にアレンジしてみました。




今回使用したこだわり食材
①オヒブランカ プレミアム エキストラバージン オリーブオイル



オリーブオイルは様々な種類があり、質があまり良くないものも多いです。
オリーブオイル選びで最低限重視したい点は以下の通りです。
- エクストラヴァージンオリーブオイルである
- 遮光瓶に入っている
- 低温圧搾(コールドプレス)である
- 酸度0.8%以下
- 1~2ヶ月で使いきれる量である
オリーブオイルはオメガ9脂肪酸のオレイン酸がメインのオイルです。植物油の中では比較的酸化しにくいものになりますが、光や熱・酸素によって酸化してしまいます。
そのため、1~4をどんなに重視しても開封して何ヶ月も経ってしまえば、そのオイルはもはや質の良いオイルではなくなってしまいます。
なるべく少量サイズを購入することをオススメします。



今回使用したメルガレホのオリーブオイルは1~4の条件を全て満たしています。
酸度に関しては0.1%!超低酸度のオリーブオイルです。
少量の250mlサイズがあるのでオススメです。


②フンドーキン 吉野杉樽 天然醸造醤油 500ml


本来、醤油は大豆・小麦・塩のシンプルな原材料で作られるものです。
しかし、スーパーなどに置いている醤油のなかには、アルコールや酸味料などが添加されているものも多くあります。
使用している「大豆」「小麦」の質にも注意したいところ。
③牛肉
牛肉はホルモン剤や抗生剤の投与、エサの質や飼育環境などにこだわると購入がなかなか難しい食材の一つです。
今回は生活クラブで購入した牛肉を使用しました。
生活クラブの牛肉のこだわりはこちら。


飼料の牧草や干し草は北海道内で自給し、肥育期に与える配合飼料のトウモロコシと大豆かすは遺伝子組み換えでないものを使用。肉骨粉や発ガン性が疑われている成長促進ホルモン剤は一切使用していません。
引用:牛肉|生協の食材宅配 生活クラブ生協 (seikatsuclub.coop)
また、牛肉は脂質の多いお肉です。白っぽい脂身の部分が少ないものを選択するのがオススメです。脂身が多い分含まれるたんぱく質も減ってしまいます。
今回生活クラブで購入した牛肉は脂身の少ないカタ・モモ肉が中心の切り落とし肉です。



牛肉は鶏肉や豚肉よりも価格が高いため、小間切れや切り落としを買う方も多いと思います。
目で見て脂身が少ないか、どの部位が含まれているか確認できるときはチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は旬を迎えたトマトと家庭料理の定番「肉じゃが」をかけ合わせたレシピをご紹介しました。
今回は牛肉を使用しましたが、鶏肉や豚肉でももちろん美味しく作れます!
しめじやエリンギなどを入れても美味しいですよ。
暑い夏でもあっさりと食べれるので、是非作ってみてくださいね。
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