赤ちゃんに日焼け止めは必要ない?知らないと怖い紫外線のダメージ

春から夏にかけて紫外線が強くなる季節、日焼け止めを使用する機会が多くなりますよね。
自分たちと同じように赤ちゃんにも「日焼け止めは必要ないのかな?」と悩んだことはありませんか?
日焼け止めには肌に刺激がある成分も含まれているので、赤ちゃんに使うのには抵抗がある方もいるのではないでしょうか。
今回の記事は、
- 赤ちゃんに日焼け止めは必要ない?
- 赤ちゃんは日焼けしても大丈夫?
- 赤ちゃんに安全な紫外線対策ってある?
という疑問がある方に向けて、悩みを解決できる内容になっています。
赤ちゃんの紫外線ダメージや対処法についても解説しているので、最後まで読んでもらえると嬉しいです!

赤ちゃんにとって安全な紫外線対策を知っておこう!
赤ちゃんに日焼け止めは必要ない?


結論からお話しすると、「赤ちゃんに日焼け止めは必要」です。
必要といっても、外出するたびに日焼け止めが必要なわけではなく、季節によって紫外線が強くなる日や、長時間強い紫外線を浴びてしまいそうな日には、日焼けによる皮膚のダメージを防ぐためにも日焼け止めが必要となります。
ではもっと具体的に、「どんな場合日焼け止めが必要になるのか」「日焼け止めがなぜ危険といわれているのか」を詳しく解説していきます。
赤ちゃんや子どもに日焼け止めが不要・危険と言われる理由


なぜ、赤ちゃんや子どもには「日焼け止めが不要・危険」と言われているのでしょうか?
それは、赤ちゃんや子どもの肌は大人よりも皮膚が薄く、デリケートなため、日焼け止めに含まれている成分が肌の負担になることを重要視しているからです。
一般的にお医者さんからも「乳児」や「生後2〜3ヶ月」は日焼け止めの使用を控えるようにいわれています。
赤ちゃんの肌にかかる負担が、大人とは全く違うということを認識しておいてください。



赤ちゃんの肌は、思っている以上にデリケート!
日常生活レベルでは日焼け止めは不要
赤ちゃんが日常生活で短時間お出かけするときや、車移動で屋外にはあまり出ないときは日焼け止めを塗らなくてもよいでしょう。
それでも直射日光が当たって紫外線が心配な場合は、日焼け止めを塗る代わりにできる紫外線対策をしてあげると安心です。
たとえば、サンシェード、ブランケット、帽子などで調節できるとよいですね。
季節によっては日焼け止めは不要
年間のデータによると紫外線の量は4月頃から増え始め、6月から8月にピークを迎えます。
そして9月頃から紫外線は低下していきます。


実際に紫外線を受けやすくなるのは曇りよりも晴れた日で、時間帯では10時から14時に最も紫外線が強くなる傾向にあります。
ですので、紫外線が弱くなり始めた9月後半から3月頃までは、そこまで紫外線を気にすることなく、日焼け止め不要でお出かけができる時期になるでしょう。
日焼け止め成分が危険
日焼け止めには人体や環境に有害な成分が含まれていることが注目されています。
実際、2021年からハワイで特定の成分が入っている日焼け止めを禁止する事例も起きています。
ハワイで禁止されている成分
- オキシベンゾン
- オクチノキサート
この2つの成分は「紫外線吸収剤」といわれていて日焼けを防ぐために配合されているのですが、他の成分に比べると肌への負担が大きい成分になります。
ハワイではサンゴの死につながる白化現象が起きており、その原因の一つが「オキシベンゾン」「オクチノキサート」であるといわれています。
これはハワイだけでなくパラオなどの世界中の海で禁止条例が広がり、サンゴなどの海洋生物を守るための取り組みが世界で注目を集めています。
そして日本でも人体や環境に配慮した安全な成分の日焼け止めが、これまでより多く発売されるようになりました。
しかし日本では、ハワイでは危険とされている成分が禁止されていません。
赤ちゃんや子ども向けの日焼け止めに「オキシベンゾン」「オクチノキサート」といった紫外線吸収剤を含んでいる商品がまだ数多く出回っています。
赤ちゃんのデリケートな肌には、なるべく刺激の少ない成分で作られた日焼け止めを塗ってあげることが重要です。
赤ちゃんに安全な日焼け止めは「お湯で落とせる赤ちゃん用日焼け止め5選!安全な日焼け止めの選び方も紹介」の記事で詳しく紹介しています!


赤ちゃんに日焼け止めが必要な理由


赤ちゃんに日焼け止めが必要な理由は、大人よりも皮膚が薄くて弱く、メラニン色素の量が少ないので紫外線ダメージを受けやすくなっているからです。
紫外線が強い日に長時間直射日光を浴び続けると、赤ちゃんの肌は日焼けしてしまい、大きな紫外線ダメージにつながります。
日焼け止め以外の対策ができない状況であれば、日焼け止めを使うことで紫外線から赤ちゃんの肌を守ってあげることができます。
赤ちゃんが受ける紫外線ダメージ
赤ちゃんや子どもが紫外線から受けるダメージで目に見えてわかるのが日焼けです。
一見問題なさそうに見える日焼けでも、症状によっては油断してはいけません。



日焼けしたときは必ず肌状態をチェックしてね!
日焼けは紫外線によるやけど
日焼けは強い紫外線によってやけどをした状態になります。
直接強い紫外線を長時間浴びると、赤くなったり、ヒリヒリしたり、日焼けした部分が乾燥したりといった変化が起こります。
軽い日焼けであれば問題ありませんが、次の症状がある場合は対処法が必要です。
日焼けしたときの症状と対処法
・赤くヒリヒリして痛みがある
… 濡れタオルなどで患部を冷やす(保冷剤を使用するときはタオルを使用して直接当てないように注意)
… 赤ちゃんに使える安全な成分の保湿剤を塗る(赤みや痛みが治らない場合は病院へ)
・水泡ができた
… 水泡が破れると危険なので、医師に相談する。
・脱水症状
… 涼しい場所で水分をしっかり取る。よくならない場合は病院を受診する。
・発熱や倦怠感
… ぐったりして症状が続くようであれば病院を受診する。
紫外線による将来的なリスク
一昔前は、子どもが日焼けするのは「健康な証拠」という考えがあり、日焼けを気にせず外で遊ばせることが普通でした。
近年、紫外線の悪影響が明らかになり、将来的にも多くリスクがあるとWHO(世界保健機関)から警告されています。
紫外線による皮膚がんなどの病気は、紫外線が強いインドやアフリカ、中南米などの赤道直下の地域や、オゾン層の破壊が進んでいるオーストラリアで発症しやすい傾向にあります。
日本は世界的に見ると紫外線が弱い地域なので、今のところは紫外線が及ぼす病気のリスクをそこまで心配する必要はありません。
とはいっても世界的にオゾン層の破壊が進んでおり、日本でも紫外線が昔と比べて徐々に強くなっているので、紫外線が強くなる時期は注意が必要です。
赤ちゃんに日焼け止めを塗る以外にできる紫外線対策
赤ちゃんを紫外線から守るための対策は日焼け止めを塗る以外にもできます。
紫外線の量は天候や地域でも差があるため、お出かけする前に住んでいる地域の紫外線情報をチェックしておくとよいでしょう。
赤ちゃんの月齢、紫外線の量など、状況に合わせた紫外線対策をしておくと安心して外出できます。
赤ちゃんおすすめの日焼け予防グッズは、
「赤ちゃんの日焼け予防グッズ7選!帽子やベビーカーで紫外線対策」の記事で詳しく紹介しています!


赤ちゃんに日焼け止めは必要ないと言われる理由のまとめ


今回の内容を簡単にまとめます。
- 日常生活の外出であれば日焼け止めは不要
- 紫外線の強い時期、長時間屋外にいる場合は日焼け止めは必要
- 日焼け止めの成分「紫外線吸収剤」を避ける
- 日焼けの症状に合わせて適切な処置をする
- 将来的なリスクが心配
- 日焼け止め以外の対策も行う
赤ちゃんと外出するときは、紫外線の強い時期に注意し、適切な紫外線対策を行うのがよいですね。
赤ちゃんに対する正しい紫外線の知識を身につけて、これからもお出かけの時間を家族で楽しく過ごしてくださいね。
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